吉岡里帆さん主演「健康で文化的…
ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」通称「ケンカツ」
「ケンカツ」っていう約し方いいですね!
ケンカツ2話感想と3話のあらすじの記事になります。
短くて助かる!
1話放送ではケースワーカーとして生活課に配属となり、生活保護費を受給している人たちを担当することとなった義経えみる(吉岡里帆)が、いきなり担当の生活保護費受給者が命を絶ってしまうとうショッキングな出来事から公務員生活をスタート。
ショックを受けつつも先輩ケースワーカーの半田明伸(井浦新)のサポートを受けながら、借金づけで人生に絶望していた生活保護費受給者の阿久沢正男(遠藤憲一)を無料も弁護士サービス(法テラス)を紹介し、見事過払い金の返済へと導くことができて、ちょっとやっていけそう!
というストーリーでした。
「健康で文化的な最低限度の生活」2話です。
1話放送後、井浦新と田中圭が上司でいる役所なら勤めたい!
という声が沢山発信されていたのが面白かったですし、その反面、そうでもなければ今の職場なんてやってられない…
というストレスの裏返しなのか?ともとれる発信が多かったですね。
2話でも、生活課の勤務にだいぶ慣れてきた感のある義経えみる(吉岡里帆)の地獄のようなデスクを見た係長の京極さんが
「そのデスクの上は……一生懸命かたずけてくれる?」
という果てしなくお優しい指導がありましたね。
もしかしたらこのドラマで唯一女性視聴者がもだえるのは井浦新さんと田中圭さんが絡むデスクでの会話になるのかもしれませんね…
2話で取り扱っているのは、生活保護費の不正受給。
やっぱりこのテーマをまずやらないと、生活保護費を題材にしたドラマをやる意味がない……
くらいに、生活保護費の受けとりの基準って難しいってことなんでしょうか?
不正受給で大騒ぎになったのは現実にもあるわけで、地味な題材を扱うドラマなんですが、非常に社会的に意義のあるテーマを取り上げていることは間違いありませんね。
親が生活保護を受けているからといって、その子供もなにもかも諦めてただ黙って生きろ…というのも酷な話ではありますし。
ただ、子供が働いて稼ぎが発生した場合は生活保護費の受給の対象外になる…
書類に項目として書いてあり、かつ、それに承諾している以上、京極係長(田中圭)の言う通り
「知らないではすまん」
のが筋です。
かわいそうかもしれないけど、契約内容は守る。
「バカで貧乏な人間は夢みんなってことかよ」
ズシンとくるセリフでした。
しかし、発想の転換で、毎日あくせく働いて、納税している人間からしたら
「人の金で生活して夢みてんじゃねーよ」
という意見の人もいるでしょうね。
税金から生活保護費をもらって生活するというのは、やはり大変なことなんだと、再確認させられる2話でした。
お金に関する知識という意味で、このドラマは「ナニワ金融道」と同じくらい視聴する価値のあるドラマだと断言します。
作中で田中圭演じる京極係長のセリフ
「知らなかったではすまん」
これが社会における現実です。
情報弱者…たったそれだけで、知らないというだけでお金をだまし取られてしまったり、払う必要のないお金を払ってしまったり(過払い金)、あるいは法律で定められている複利の限度を超えた取り立て請求に脅かされたり…
お金のことは、知っていさえすれば世の中で優位な立場に立てるにもかかわらず、あまり日本は…というか文部省はお金に関する教育をしませんので、ぜひこのドラマを見て、今まで知らなかった制度のことやお金のことを勉強したいですね!
2話で一番大事なのは、「知らなかった」ことよりも
「書類に捺印した以上、契約成立、情けは一切考慮されない」
というところではないでしょうか?
紙切れ一枚で地獄行き……
ナニワ金融道でも「手形の裏書」という恐ろしい制度を知りましたね、昔。
貧困層ほどお金の知識がない、というのはとても興味深いデータだと思いませんか?
また、2話では不正受給ともう一つのテーマが何気なく描かれていました。
それは「小さな日常の幸せ」です。
えみる(吉岡里帆)にとっては「トンカツの端っこ」であり、1話で借金完済の阿久沢(遠藤憲一)にとっては「仕事終わりの一杯のビール」であり、はたまたクールを装っているえみるの上司の半沢(井浦新)にとってはうまいと評判の回転ずしの「まぐろ」だったりするわけです。
えみるがビールを飲んだり、半沢がまぐろを「大量に」ほおばるのは当たり前のことですが、つい最近まで生活保護を受けていた阿久沢にとっては、仕事終わりに一杯ビールを飲む……
たったそれだけの事に後ろめたさを感じてしまう訳です。
ビールを飲んだ時の阿久沢の笑顔が最高でしたね!
遠藤憲一さん、美味そうにビール飲みますよね!
美味しくビールを飲んだり、寿司をほお張ったり、役者さんの表情も豊で、視聴者が思わず感情移入してしまうシーンでした。
その対比として描かれていたのは、日下部家の兄弟です。
妹は友達と一緒にパンケーキを食べることすらままならいお財布事情があります。
兄の欣也もお財布事情からバンド仲間の食事の誘いを断るシーンが印象的です。
お金がないだけで、何気ない小さな幸せもつかめない……
お金がないことの辛さをガツンと感じさせる、印象的な演出でした。
このドラマ、テーマは地味ですけど相当面白くなりそうな予感です!
2話でえみる(吉岡里帆)が担当する生活保護受給家族の日下部家の不正受給が発覚し、対応に四苦八苦するえみる。
母の聡美(江口のりこ)に黙って、音楽の道に進みたい息子の欣也(吉村界斗)がアルバイトをしていたのです。
生活保護受給の規則では、アルバイトでお金を稼いだ場合、不正受給とみなされ、アルバイトで稼いだ金額の全額返還が求められます。
なんとかならないのかと、知恵をしぼったえみるですが、結局えみるの知識と経験ではどうにもなりません。
しかも欣也はさらに隠れてアルバイトを続けており、返金額は60万円に。
音楽の道に進みたい欣也はアルバイトで稼いだお金でギターやCDを購入していましたが、母の聡美はそれを激しく叱責してしまい、欣也はぶち切れてせっかく購入したギターを破壊して家を飛び出してしまいます。
不正受給という現実から、日下部家は一家離散の危機に直面します。
欣也の妹のリナも母の聡美と口論になった末、家を飛び出してしまい、兄の欣也を探します。
するとヤンチャ系の仲間とバイクで疾走する欣也を目撃。
リナはえみるのもとへ足を運び、これまで隠していたことをえみるに打ち明けるのでした…
3話、不正受給をテーマにしたエピソードの後半部分になります。
明日は我が身ではありませんが、実際に誰にでも起こりうるとてもデリケートな内容を扱っている「ケンカツ」
この「不正受給編」はかなりの反響を呼びそうです。
いったいどの様に決着をつけるのか、これはとても楽しみです。
話題作が目白押しの2018年夏ドラマ。
その中では若干地味目の題材を扱っているののが本作「健康で文化的な最低限度の生活」通称「ケンカツ」ですね。
記事タイトルをケンカツでいくか、フルタイトルでいくか、だいぶ悩みました。
タイトルは32文字までしか表示されません…
市役所の生活課に配属になった新人社会人の義経えみる(吉岡里帆)が生活保護費受給の人々と接することで、生活保護費を受給している人達の人生模様や、それぞれの抜き差しならない経済事情、家庭環境などに直面し、成長していくドラマです。
正直このお題でドラマを作るからには、恋愛ドラマや刑事ドラマのようにSNSでイケメン俳優の一挙一頭即にキュンキュンしたり、犯人捜しのツイートが飛び交ったり、…などという拡散も望めないわけで、そういう意味でもちょい地味目なドラマになってしまいます。
しかし出演している俳優さん、女優さんはとても演技派のすばらしいキャストです。
「カルテット」で野心家の元地下アイドル役で強烈な存在感を示した吉岡里帆さんが主演というのも、ドラマファンとしては、よし見てやろうという気になります。
田中圭さんは「おっさんずラブ」でのブレークが記憶に新しいところです。
おそらく「おっさんずラブ」のブレークは、このドラマで田中圭さんをブッキングした関係者には嬉しい誤算だったはずです。
ブレークの余波を本作「ケンカツ」にももちこめるでしょうか?
追記:実際にSNSはちょっとした田中圭祭りになっていますね…
京極係長に怒られたいとか…
井浦新さんは石原さとみさん主演ドラマ「アンナチュラル」がヒットしました。
「アンナチュラル」の中堂役とは打って変わった草食系っぽい「ナチュラル」な先輩ケースワーカー半田を演じます。
遠藤憲一さんは1年中全クールのドラマに出演しているのでは?
と感じてしまうほどドラマに映画に引っ張りだこの人気実力派俳優さんですね。
強面なので、それっぽいその筋の人の役が多かった印象ですが、本作「ケンカツ」の阿久沢のような気弱な役をやらせても味がありますね。
さらに脇ではもはや「演技派」のイメージが定着しつつある元AKB48の川栄李奈さんなど、実力派の役者さんが総出演している「ケンカツ」
お芝居はかなりのクオリティになりそうで、これに脚本次第ではじわじわとSNSで噂が拡散して、話題になる可能性も秘めています。
ただ、扱っている題材が題材だけに、今後けっこうエグい描写もあると思います。
その辺が華やかな作品にはなりずらい要素ではありますが、果たして3話以降どう視聴者を引き込んでいくのか?
楽しみにしたいと思います。