昨年(2018年)の夏ころから…
今日は ”投げない選択肢” で高校野球のあり方に一石を投じた立田将太選手の現在、北海道日本ハムファイターズの2軍成績を調べてみました。
追記:10月2日のライオンズ戦で一軍デビューしました! おめでとう!
立田将太選手は2013年、大和広陵高校(奈良)在学時、自ら投球回数に制限を設け、「投げない」という選択肢を高校球界に突き付けた異端のピッチャーでした。
高校野球において、監督が投げろと言えば、選手には拒否する選択肢がほとんどない…というのが今も昔も変わらない日本の高校野球の実態です。
これは昨今ブラック部活として取り上げられており、肩の消耗が激しすぎることや、選手の将来的な伸びしろを奪ってしまうとして議論されています。
この議論に先駆けて2013年に、監督の了解を経て「投げ過ぎない」スタイルを貫いたの立田将太選手でした。
立田将太選手はプロ入り以来、現在はどうしているのか?調べてみましたので見てみましょう。
2018年現在、立田将太選手は日本ハムファイターズに所属する投手です。2013年のドラフト6位で入団しました。
1年目 (2015年)2軍戦
8試合 1敗 イニング12.2回 被安打15 四死球7防御率7.82
2年目(2016年)2軍戦
21試合2勝7敗 イニング94.2回 被安打87 四死球87 防御率3.04
3年目(2017) 2軍戦
14試合4勝5敗 イニング31.2回 被安打144 四死球79 防御率4.40
4年目(2018)9月19日現在
50試合2勝3敗 イニング64.1回 被安打72 四死球38 防御率4.06
4年目の2018年は投球回数を64イニングと2016年の94.2につぐ、プロ入り以来2番目に長い回数を投げました。
50試合登板はプロ入り以来最多で、シーズンを通して安定的にマウンドに立つことができたようですね。
おそらく課題だったであろう四死球の数をグッと減らすことができたのは1軍昇格へ向けての良い兆候だと思います。
ただ、防御率が4点台はちょっと寂しかったですね…
登板回数からいって中継ぎなので、四死球の数を減らせて、年間50試合を投げる体力がついたのなら、次は防御率をさげることができれば一軍からお呼びがかかるはずですよね?
もしかしたら残りの試合の中で、ファイターズの3位が確定した段階でお試し登板で1軍に呼ばれるかも…しれませんね。
チームがクライマックスシリーズを争っているうちはちと厳しいそうです。
デモ!年間50試合に登板できて、四死球の数を劇的に減らせたのは間違いなく進歩ですね!
これは期待できそうですよ!?
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まずドラフト6位で入団ながら、4年目までは投手として2軍で鍛錬を積んでいるので、良いか悪いかの答えを出すのは時期尚早だと言えそうです。
現埼玉西武ライオンズの松井稼頭央選手(元PL学園で4番でエース)ですら、投手で入団したものの野手に転換するようコーチから打診があって、内野手へと転向した経緯があります。
イチロー選手も、愛工大名電時代(高校野球)は投手でした。
というか、プロ野球選手はほとんど全員学生時代は投手の経験があるんですよね、素質が普通の球児とはけた違いなので。
どのポジションやらせてもその辺の球児よりは全部うまい…みたいな人達が集まって野球してるのがプロです。
ですから、入団3年目の2017年も引き続き投手として登録され、2軍で中継ぎとして試合にでているということは、
「投手としてプロでやっていける資質がある」
と日ハムの首脳陣が判断している、という理解でいいと思います。
プロでピッチャーやるのってすごいことなんですね。
大卒3年目ならいざしらず、高卒4年目の投手であれば、今後まだまだ成長する余地はあるので、一軍デビューが見られる可能性は十分にありますね。
追記:
ついに1軍で登板しましたよね!20球も投げてしまいましたが、3アウト全部を三振で仕留めました!
しかも2018年の最強打線の埼玉西武ライオンズの打者からの三振なので、いいんじゃないですか~?
四死球が多いのが2軍での課題っぽかったので、今後はそこですよね…
2019年は一軍で50試合くらい投げてください!
筆者はライオンズのファンながら、応援しています!!
元メジャーリーガーのランディ・ジョンソン氏ですら、30歳まではコントロールに苦しみなかなか勝てませんでしたから、22歳の投手が2軍でくすぶっていてもなにも珍しいことではありません。
メジャーだとほとんど全員大卒でプロに入りますから、メジャーデビューが28歳…とかざらじゃないですか?
高卒ルーキーになにかを期待するのは日本の野球、ちょっと青田刈りが行き過ぎている気がします。
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僕はメジャーの育成メソッドの方が日本野球の「とりあえず走れ」みたいな漠然としたトレーニングより理論的で好きですね。
ちなみにランディ・ジョンソン氏は30歳まではウェイト・トレーニングをしまくれ! と現中日ドラゴンズの松坂大輔投手にアドバイスしたことがあるんだとか…
日米野球の時かな? 確か…
コントロールや投球技術は後からついてくるんだとか…
なるほど、年間60試合に登板しようと思ったら、やっぱりメジャーリーガーの体つきが必要だという事ですね…
ソフトバンクホークスのサファテ投手とか、体つきが普通じゃないですからね…
追記の追記:
いや~、立田選手やりました! ついに1軍デビュー果たしたよ!!
10月2日のライオンズ戦の9回のマウンドを任され、20球投げましたが、3者連続三振!!
今年のライオンズの打線の破壊力を考えたら自信になったんじゃないですかね?
バッターがストレートの下を振ってましたからね、球に威力がある証拠です。
まだペナントレース、およびファイターズはクライマックスシリーズもありますからね。
2018年、どこまで1軍に帯同できるか!?
頑張れ!立田選手!!
立田将太選手は2013年のドラフトで北海道日本ハムファイターズから6巡目で指名を受け、入団しました。
契約金は推定2000万円
年俸は推定ですが
となっています。最低保証年俸ギリギリといったところでしょうか?
なんとか、こういう自分の頭で物事を判断できる「大人の選手」が一軍で活躍してほしい!!
追記:2018年9月20日現在、一軍の登板はありません…
ついに10月2日のライオンズ戦で1軍デビューしました!!おめでとうございます!
投げ過ぎちゃう高校球児に、投げない選択を示した先駆者として、すげー尊敬してます!
残り試合もそろそろ10試合ですし、2019年に向けて秋季キャンプから頑張ってもらいたものです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
高校球児の投げ過ぎに思うことありましたらぜひぜひコメントお寄せください…
100%コメント返しますよ。
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立田投手が高校の時の一つ後輩の息子をもつ母親です。ウチの息子も投手でしたので当時、立田くんとピッタリくっついて練習もお休みの日も仲良くさせて頂いていました。なので、立田くんは、親のような気持ちで応援しています。やっと、一軍に出させてもらって本当に嬉しく思い、後輩親子みんなで喜んでたところです。当時から真面目で努力家で無口で後輩達はみんな尊敬していました。私達もこんな子にどうしたらなれるのかといつも思っていました。それに、立田くんの影響で一つ後輩達は夏の県予選ではノーシードから準優勝させてもらって長い夏を楽しませてもらいました。立田くんの存在は大きかったです。是非、こらから活躍してもらいたいです。遠い奈良からみんな応援しています。
コメント頂きまして、大変ありがとうございます!
立田選手の後輩のお母さんということで、そうか、そんなに立田選手に近い方々にもこの記事が読まれているのか…
と思うとかなり恥ずかしくなってきました。
2軍の成績一覧をただ記載しただけではコンテンツとして魅力がないので、私なりの意見も盛り込みました。
私は何かの縁でアメリカに暮らしておりますが、海外から見ると日本のスポーツ界はとても閉鎖的に見えて、
いろいろ思う所があります。
得に甲子園大会は色々議論が交わされている中で、立田選手の事を知りました。
立田選手が活躍することによって、ちょっとでも投げ過ぎの風潮にストップがかかる事を期待してこの記事を書いてみました。
ジャイアンツの上原選手や、元広島の黒田選手など、高校時代に甲子園とは無縁の選手の方が40歳までトップで活躍できていることからも、
立田選手にもぜひ息の長い投手として活躍してほしいと心から願っています。
ライオンズの打線から3アウトを三振でとるあたり、球はかなり威力がありそうですし、コントロールをつけて来年は一軍に定着
してくれることを1万キロの彼方から祈ってます!
読んでいただきまして、ありがとうございました。