こんにちわドラマ大好きクスコで…
コンフィデンスマンJP9話の感想とネタバレあらすじです。
長澤まさみさん演じるダー子がなりきるのはマネージャーです。
今回はやたらとスポーツチームを買収してはオーナーの現場介入を繰り返す小池徹平さん演じるIT社長がターゲット。
偽プロチームを結成して高額で買い取らせようともくろむダー子でしたが…
第9話は少しスターが下がって3.5です。
7話が非常に脚本的にも演出的にも素晴らしいものだっただけに(星5)ちょっと7話を頂点に最終話までの間の中だるみした感は否めません。
全10話あれば、そういう回もあります。
作品のクオリティが下がった、脚本が面白くなかった、演出的に違った…ということは全くなく、1話完結型のお話としては楽しめるのですが、1話から連続でずっと見続けてきた視聴者には若干マンネリ感がでてしまうのが残念。
桂のプロスポーツチーム買収の目的が”強いチームのオーナーになる”という”名誉”目的ではなく、”節税”であることに気づいたダー子……
このあたりの相手の真の目的に感づいて奇想天外な釣りを仕掛けるダー子というのは毎回の見せ場だけに、面白いですね。
しかし、今回の桂(小池徹平さん)の心の核心部分に切り込んでいくアプローチ…ここがちょっとマンネリしているのは否めません。
7話の出来が目イチのハイライトだっただけに、前回8話はまだゲストのりょうの存在感でしのげましたが、今回は確実に停滞感を感じてしまう内容になっているのが本当に残念です。
ダー子役の長澤まさみさんのはっちゃけ方は相変わらず見ているこちらもおもわずニコニコしてしまう突き抜けた演技で、月曜の夜にはぴったりの爽快感ですし、ぼくちゃんのへたれっぷり、五十嵐の適度なうっとおしさもコミカルな見せ方で、演出としては最高のエンターテインメントに仕上がっていますが… やはりちょっと脚本にマンネリ。
バスケを軸としたお話だったので、スラムダンクのオマージュを各所にちりばめていましたので、スラムダンクがちょっとでもわかる人にはくすっとくる仕掛けはしてありました。
その辺、脚本の古沢良太さんの作品ではちょいちょい見かける小ネタですね。(リーガルハイ!では全編が北の国からのオマージュの回がありましたね?)
7話の出来が素晴らしかったのは、ダー子の仕掛けに疑いを持つ人物が現れ、もしやバレるのでは?
というハラハラするシーンがあったことと、遺産目当てのコンフィデンスマンどおしのばかし合いという、サスペンス要素が加わったからでした。
ただこのドラマの根っこの部分をさらけ出してしまうと、脚本がなんであれ演出がなんであれ、長澤まさみが圧倒的にかわいい!!
そして彼女のこれまでにないはっちゃけた演技がいい!!につきる作品になっているんですね。長澤まさみありきのドラマであることは間違いありません。女優がきれいだ、かわいい。それだけで世の男はドラマをみてしまうのです。
ひとつだけ、見ていてちょっと「あれ?」となってしまう箇所が1点。冒頭で「これが1年前…」という感じで、伏線のストーリーをリチャードなり、ぼくちゃんが語る進行が多いですが、エンディングも「2年後」というような設定になっていて、今現在はどこなの?というように、時間軸がぶれてよくわからくなっている、というのがあります。
まあルパン三世のようなものだと考えれば、あまり時間軸など関係ないですけどね。峰不二子と同じで、ダー子は永遠に年を取らない設定で全然いいですしね。
7話を見てしまった以上、あまりにもダー子達の策略が”誰にも疑われない”というストーリーの進行は少々刺激が足りない結果を生んでいることは間違いありません。
次回最終話、バレそうになるところからの大どんでん返し…という視聴者の斜め上をいくストーリー展開と、相変わらずのダー子の笑顔に期待です!番組の最後で本作ほ映画化が告知されましたが、これは朗報です!
まず間違いなく制作の話が出た時から映画化は規定外路線であったとは間違いありませんが、映画となれば2時間の尺がとれます。
古沢良太氏の脚本も一話完結の1時間の尺よりはもう少し綿密に伏線を張り巡らしたり、サスペンス的要素を盛り込めるはずなので、大変に期待できます。
2,3とシリーズ化を期待しますが、さてそれはどうでしょうかね?
おススメ記事:コンフィデンスマンJP 1話 感想&あらすじ 長澤まさみ最高かよ
十分稼ぎまくったダー子、僕ちゃん、そしてリチャード。
十分稼いだのだから、もうコンフィデンスマンの稼業からは足を洗うべきだと言い出す僕ちゃん。
そう言い残してダー子とリチャードの前から姿を消します。
1年後、僕ちゃんは引越しの仕事をしていました。
そこで知り合った鉢巻(佐藤陸太)という男と親しくなる僕ちゃん。
鉢巻は体が弱く、親が残してくれた遺産を食いつぶしながら生活してきたという。
ところが結婚詐欺にあってしまい、親が残してくれた財産3000万円をだまし取られたと僕ちゃんに打ち明けます。
僕ちゃんはちょっと気になり、その結婚詐欺にあった時の相手の女性の似顔絵を鉢巻に書かせてみると、なんとどーみてもダー子!!
怒った僕ちゃんは、鉢巻を連れダー子が宿泊しているスイートルームを訪れ、ダー子を問い詰めると、突然気弱な青年だった鉢巻の態度が急変して……
コンフィデンスマンJPの最終話、一体どんな展開が待っているのか、楽しみでなりません。
それにしても、今回のゲストの小池徹平さんですが、ワンマンでいけ好かないIT社長の役を完全に演じきっていました。
見事です。
でもちょっと待ってください。
小池徹平さんといえば、これまでの主演作品は全部グッドボーイの役柄でした。ちょっと気が弱い理系の草食系の男子…そんな感じの役が多かった役者さんです。
などが筆者が見てきた作品ですが、どれも草食系、童顔でお人よし、という設定ばかりでした。
小池徹平さんのイメージを壊さないように事務所が仕事を選んだのか、設定に口出ししてきたかはわかりませんが、ここにきて売り方を変えてきたのは間違いありません。
若作りなイケメンですが彼も86年うまれですから、32歳です。ボチボチ演技にはばを持たせても良い時期と事務所が判断したのでしょうか?
その辺、バーニングプロダクションの戦略なのでしょう。今回の腹黒IT社長の役、とてもよかったですしね。
実は心に傷を負っている繊細な人間だった、という落ちもついてますし、これで彼のイメージが悪くなるようなことはないですよ。