大橋未歩アナがフリー転身後ワイ…
国際派俳優のディーン・フジオカさん主演のドラマ「モンテ・クリスト伯‐華麗なる復讐」の視聴率が振るわない…という報道が相次いでいます。
同ドラマの初回放送が視聴率5.1%と期待を遥かに下回る数字だったことがディーン・フジオカは数字持ってない、などというタイトルでネットを騒がせました。
確かにこの5.1%という数字はフジテレビとしてはけっこうな衝撃だったことは確かです。
なぜなら女優の真木よう子さん主演で、低視聴率から事実上の打ち切りという措置になった同局ドラマ「セシルのもくろみ」の初回と同じ数字だったからです。
ディーン・フジオカさんとしては、「モンテ・クリスト伯」主演で前回主演作「今からあなたを〇〇します」(日本テレビ系)の低評価、低視聴率からの汚名返上がかかっていただけに、苦しいスタートとなりました。(本記事はモンテ・クリスト伯放送中に執筆)
「今からあなたを~」が低評価に終わった事には、一応のエキスキューズがあります。
それはDフジオカさんの所属事務所の俳優小出恵介氏が不祥事で謹慎処分となってしまったため、日テレに ”できてしまった借りを返す” 形でディーンさんは「今からあなたを脅迫します」に ”大人の事情” から出演する羽目になったと一部メディアが報道しています。
そもそもオーディションで配役を決めていないところに日本のドラマの没落があるわけですが、それはあらためて別の機会にします。
予期せぬ出来事はまだ続きます。
W主演扱いで出演していたオスカー所属女優の武井咲さんが突如「妊娠」を発表するというハプニングに見舞われ、同ドラマでは後半ほとんど武井咲さんはベッドで寝たままの脚本になるなど、制作からしてドタバタ続きでした。
このことから、Dフジオカさんの事務所サイドはきっちりと結果をだすべく、彼の初単独主演作品として「モンテ・クリスト伯」へ彼を売り込みました。
同作には演出で月9で大ヒットを飛ばした福山雅治さん主演「ガリレオ」、上戸彩さん主演「昼顔」を手掛けた西谷氏が参加するなど、ヒットメーカーが参加しており、バックアップは万全で臨んだ結果が初回5.1%なのです。
Dフジオカ主演ドラマが予想外の低空飛行!という表現で一部マスコミに報道されているのは、こういる理由もあるのです。
ただし2018年現在、どこの誰が出演しようとフジテレビが放送するドラマは基本視聴率30%減で評価すべきなんだとか。
「フジテレビだから見ない」という視聴者のフジテレビ敬遠の気配は留まるどころか、ますます顕著になる兆しで、当分フジテレビから「面白いドラマ」は生まれても「視聴率的にヒット」するドラマは生まれにくいかもしれません。
ですから、「モンテ・クリスト伯」も内容いかんではなく、最初からヒットしない条件は整っていたということです。
同クールの月9枠放送の長澤まさみさん主演「コンフィデンスマンJP」は9%~9.5%で推移しておりなかなか10%の壁を超えられませんが、今の月9で9.5%は事実上15%ほどに相当し、潜在的な作品の魅力はだいぶ高いと言えます。
コンフィデンスマンJPは相当に面白いです!
フジテレビだから見ないという世間の声は、フジテレビからオファーのあった役者にとってはなんともリスクの高い決断となっています。
フジテレビだから見ないっていうのはすごい現象ですよね?
でもずさんな番組編集とか、放送事故とか、自業自得がないとは言えず、自業自得っぽい感じはあります。
そもそも視聴率って日本国内だけを対象にした調査ですよね?
しかもHULUなんかの視聴は含まないリサーチ。
国外にコンテンツを売るっていう意識が全くないんですよね。
海外の視聴者にとったら、フジテレビもなにも関係ないですよね?
面白ければ見るし、DVDも購入するかもしれません。
日本の総人口は毎日減っているのに、10年前、20年前と比較して視聴率を意識すること自体センスないと思いませんか?
ネットの普及により、放送時間に合わせてテレビの前にスタンバイして番組を見る人は著しく減少しています。
しかし、フジテレビだけでなくテレビのコンテンツ自体がユーザーを減らしているわけではなく、相変わらず視聴者自体は変わらずに維持しています。
有料ポータルサイトと契約していれば、好きな時間に携帯さえあれば好きなドラマを何回でも視聴することができるわけで、10代、20代の平成生まれの若い世代はリアルタイムでテレビを見る習慣がありません。
かくゆう僕も同じで、すべてのテレビドラマは有料ポータルで視聴しています。
テレビのコンテンツ自体は引き続き魅力的な内容には違いありません。
番組コンテンツをストリーミング、あるいはダウンロードで視聴する現在、日本国内だけでコンテンツを販売していたのでは、売り上げは伸びるわけもなく、字幕をつけて中国圏、英語圏の潜在視聴者にむけてコンテンツを配信することを、なぜ積極的におこなわないのでしょうか?
海外にコンテンツを配信すれば、日本国内だけの視聴率に一喜一憂することもなくなると思うのですが?
日本の総人口がわずか1億2千万人なのに対して、中国は15億人、英語による情報発信は地球の総人口70億人の90%をカバーしています。
日本国内で視聴率10%を獲得するよりも、中国語圏で視聴率3%を獲得する方がはるかにインパクトが大きいという事実を、民放各局はどう考えているのでしょうか?
1億2千万の10%は1200万人です。では15億人の3%は何人でしょうか?4億5千万人です。これは単純なマーケットの規模の違いによるものです。
日本国内マーケットだけで商売をして売り上げが右肩あがりの時代は終わっていますから、魅力的なコンテンツを制作し、海外に配信していく、販売していくということが必要になります。
ディーン・フジオカさんは語学に堪能な俳優さんです。
中国語、英語、インドネシア語を始め、5か国語を話します。
という事は、5か国語でツイートできるという事です。出演している俳優自らSNSで番宣が可能にも関わらず、そのようなメディア戦略は現状皆無です。
なぜディーン・フジオカさんようのような、国際派の俳優を起用しているにもかかわらず、日本国内だけのリサーチで一喜一憂するのでしょうか?ディーンさんの語学力スペックを全く活かせていません。
別記事で「中国のガッキー」こと、ロン・モンロウさんが日本での自身の活動を中国に向けて情報発信していることを伝えました。
中国語に明るいタレントさんを起用すれば、中国語圏に向けた情報発信力は抜群に上がるわけです。
日本のマーケットのみではなく、アジアのマーケットにもっと目を向けるべきです。
そうすれば、ディーンさんのスペックの恩恵を受けることができますし、ディーンさんとしてもせっかく香港やシンガポールでの実績があるにもかかわらず、オリコン調べの視聴率などという狭い閉じたマーケットの数字だけで作品の良し悪しを批評されることもないでしょう。
一回のストリーミングの配信を5㌦として、1億人がダウンロードしたら売り上げはいくらでしょうか?
韓国がK-POPと称して海外で自国のコンテンツを売り歩いていますが、それは韓国国内のマーケットが小さすぎて、国内だけでコンテンツを販売しても儲からないからに他なりません。
日本もぼちぼち同じような状況になりますから、ここは韓国のコンテンツの売り方を見習う必要があります。
残念だけど、日本国内のマーケットだけでは売り上げがだせない時代になりましたよね。
でも団塊Jrの世代のおじさん達が、あまり理解していない感じです。
自分たちの頃は国内販売でガンガン売り上げがだせたからね、わからないのも無理はないかもしれません。
ベビーブームで増えた人口が急激に減っている現代は、まさに入れ替わりの時代なんですよね。
ハーフタレントもどんどん増えている中、外国に向けた情報発信をいっこうに視野にいれずに視聴率に振り回される日本のメディアはだいぶ時代遅れになっているといわざるを得ません。
モンテ・クリスト伯、せっかく面白いドラマなのに、中国に配信しないのはいかにももったいないですね。
ディーンさんも飼い殺しのような状態でもったいないと感じるのは、僕だけでしょうか?