女子体操会から巻き起こった言葉による圧力の問題。
宮川紗江選手の告発に端を発する問題で大揺れの女子体操界ですが、言葉による圧力があったかどうかで注目を集めているのが塚原千恵子さん。
その塚原千恵子さんの夫の塚原光男さんは日本体操界のレジェンドみたいな人物なんですね~。
どれだけ有名かというと、塚原光男さんが考案した技がいくつもあり、英語の名前になっている技もあるんですね。
オリンピックメダリストというだけでなく、自身が考案した技が英語の名前になるなんて、とんでもない実績ですよね。
騒がれている問題とは別に、塚原光男さんの功績と、彼の考案した技に注目してみました。
また、塚原光男さん考案のムーンサルトと息子塚原直也さんの共通点ともいえる大会についても回顧してみます。
塚原光男はオリンピックメダリスト!
塚原光男さんは元体操の日本代表の選手で、オリンピックでは3大会で金メダルを獲得!するという偉業を達成した体操界のレジェンドです。
巷では妻の塚原千恵子さんが色々メディアに取り沙汰されていますが、正直夫の塚原光男さんの実績が凄すぎて、宮川紗江選手の一件で塚原光男さんの実績が再びクローズアップされるのは、なんとも皮肉な結果とも言えますね。
息子の塚原直也さんもアテネオリンピック男子団体で金メダルを獲得しており、世界を代表する体操一家なんですね。
塚原光男さんのオリンピックの成績をひも解けば、
- 1968年 メキシコオリンピック 団体総合で優勝金メダル!
- 1972年 ミュンヘンオリンピック 団体総合、鉄棒で優勝金メダル!(吊り輪で3位銅メダル)
- 1976年 モントリオールオリンピック 団体総合、鉄棒で優勝金メダル!(跳馬で2位銀メダル、個人総合、平行棒で3位銅メダル)
これ、とんでもない記録ですよね!
オリンピックだけで通算5個の金メダル!を獲得し、それに銀メダル、銅メダルも多数獲得。
さらに国際大会での優勝も加えると、間違いなく、体操界では日本はおろか、世界の塚原光男で間違いないですね。
今現在ですと、内村航平選手がダントツの実績で体操界の頂点に君臨していますが、40年前にも塚原光男さんが ”絶対王者” として君臨していたんですね。
「体操王国ニッポン」に多大な貢献をした偉大な人物です。
塚原光男と息子塚原直也のムーンサルトの思い出とは?
塚原光男さんはオリンピックで金メダルを5つも獲得されて、それだけでも偉大なアスリートですが、彼の功績がさらに偉大であるがゆえんは、彼が新技を開発していることなんですよね。
鉄棒の大技「月面宙返り」こと通称「ムーンサルト」
今でこそC難度設定の技で、着地に至る際の技としてはポピュラーですが、これを塚原光男さんが1972年のミュンヘンオリンピックで世界初披露した際は、あまりの衝撃に拍手がいつまでたっても鳴りやまなかった…というエピソードがありますね。
この技の名前を聞いた事がある人は体操に興味のない人でも多いはずです。
2004年のアテネオリンピックの体操男子団体で、富田選手が吊り輪で、金メダルを確定させた最後の着地へ向かうあの大技が、ムーンサルトですね。
刈谷富士夫アナウンサーの名実況として語り継がれています。
「伸身のムーンサルトが描く放物線は…栄光へ架け橋だ!」
というあれですね~。
そのムーンサルトを開発、考案したのがなにを隠そう塚原光男さんなんですね~。
トランポリンの動きにヒントをへて、全体の練習が終わった後、一人居残り練習をして完成させたんだとか。
0から1を生み出すクリエイティブなアスリートって、早々いませんからね。
この時、男子体操の団体には息子の塚原直也さんもメンバーなんですよね…
体操王国ニッポンの象徴たる父親光男さんが考案、1972年のミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得した技を、2004年のアテネオリンピックで富田選手が着地の際に取り入れ、歴史的な月面宙返りを決めて金メダルに輝きました。
体操王国ニッポンの復活の瞬間を、ムーンサルトで決めたんですね。
その団体メンバーに息子塚原直也さんがいた…というのは、なんか出来過ぎた映画見たいですね…
塚原光男考案の英語になった体操の技って?
塚原光男さんの開発、考案した技にご自身の名前がそのまま英語になってついた技があります。
跳馬の技、「TSUKAHARA」
日本語ではツカハラ跳びですね。
体操では新しい技を考案した人の名前がそのまま技の名前になることが多いですよね。
僕が知っているだけでも「コバチ」とかね。
また、もう一人の日本体操界のレジェンド森末信二さんが考案した平行棒の技「モリスエ」もありますよね。
現役でも体操の白井健三さんがご自身の名前がついた新技「シライ」を開発、考案されました。
日本人の体操選手が考案した体操の技って、けっこう沢山あるみたいですね。
そんな「体操王国ニッポン」の偉大なレジェンド、塚原光男さんが、今回このような形で再びフォーカスされることになるのは、なんとも残念ですね。
でもこのところの日本のスポーツ会の不祥事はあまりにも多いため、(日大アメフト問題、レスリング問題など)平成最後の年に、しっかりと立て直す必要があるかな…などと思ったりもしますね…
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