日本代表の次の監督候補として元ドイツ代表のヨルゲン・クリンスマン氏の名前が上がっています。
よほどのサッカーファンでもない限り、クリンスマン氏の現役時代のことや、監督としてドイツ代表やアメリカ代表でのワールドカップ出場の経歴などほとんど知られていないので、そこを調べてみました。
調べていくうちに、なんとクリンスマン氏の息子さんもサッカー選手であることがわかり、これは面白い人物だな~と思い、この記事を読んでくださる皆さんにも、しっかりとクリンスマン情報をお届けしよう!と気合をいれてますよ!
それでは見ていきましょう。3分で読める内容にしてありますから、どうぞお付き合いください~。
追記:クリンスマン監督の現役時代のスーパーゴールの動画も用意しました。ブンデスリーガ公式動画です。なかなかあの「オーバーヘッドキック」はお目にかかれません。この前のクリスティアーノ・ロナウド選手のオーバーヘッドキックより完成度が上です!!
関連記事:クリンスマン監督の動画 現役時代のスーパーゴールがマジですごい
クリンスマン氏プロフィールと現役時代の経歴
ヨルゲン・クリンスマン氏はドイツ生まれのドイツ国籍。元サッカー西ドイツ代表でもあります。簡単なクリンスマン氏のプロフィールをどうぞ。
生年月日 :1953年7月30日
出身:旧西ドイツゲッピンゲン
家族
妻デビー・チン(1995年に結婚)アメリカ国籍
息子:ジョナサン・クリンスマン (1997年生まれ)アメリカ国籍・ドイツ国籍 (息子のジョナサンについては後述)
1984年にプロデビューしたクリンスマン氏所属クラブの遍歴は以下の通りです。
- シュトウットガルド
(ブンデス・リーガ一部) 1984-1989
- インテル
(イタリア一部) 1989-1992
- モナコ
(フランス一部) 1992-1994
- トッテナム
(イングランド一部) 1994-1995
- バイエルン・ミュンヘン
(ドイツ一部) 1995-1997
- サンプドリア
(イタリア一部) 1997-1998
- トッテナム
(イングランド一部) 1997-1998
と渡り歩き、1998年に現役を引退。
タイトル:
- UEFAカップ2回(1991年、1996年)
- ドイツ・ブンデスリーガ優勝(1997年)
- ブンデスリーガ得点王(1998年)
イタリア・インテル時代のスーパーゴール特集の現地動画がありましたので、もちらからご覧いただけます。
Jurgen Klinsmann All goals in Intel
関連記事:クリンスマン監督の動画 現役時代のスーパーゴールがマジですごい
監督としての経歴…ワールドカップドイツ代表で3位アメリカ代表で16強
現役引退後は2004年からドイツ代表の監督を務めました。選手の起用法など、前任のルディ・フェラー氏政権からかなり大胆な改革を行い、最初は結果がでず、厳しい船出でとなりました。
また、奥さんのデビーさんがアメリカ国籍であり、自身もカリフォルニアに自宅があることから、ドイツ代表監督時代もしばしばカリフォルニアに帰っており、それも相まってドイツ国民からはブーイングを浴びることもありました。
しかし、2006年のドイツ自国開催のワールドカップでは、戦前の下馬評を覆す活躍を見せ、3位で大会をフィニッシュし、一定の結果は出しました。
その後、2008年からドイツ・ブンデスリーガの強豪バイエル・ミュンヘンの監督に就任しました。しかしクリンスマン氏のこの挑戦は失敗に終わります。
ここでもドイツ代表時代と同じく、選手の起用法などを含めた大胆な改革を試みますが、2009年4月、チャンピオンズリーグで敗退したことをきっかけに、わずか1年でクラブ側から解任されています。
2011年、クリンスマン氏はアメリカ合衆国のサッカー代表監督に就任します。
ドイツ代表時代、バイエル・ミュンヘン時代と同じく、アメリカ代表でも大胆な改革を試みたクリンスマン氏。
特にアメリカ代表では長きにわたって活躍を続けてきたベテランのランドン・ドノバン選手をはずしたことは、大きなインパクトを周囲に与えました
2014年のワールドカップブラジル大会では、アメリカ代表を16強まで押し上げ、こちらでも確実な結果は残しました。(16強ではベルギーに敗退)
その後もアメリカ代表の監督を続けていましたが、2016年にワールドカップ北中米カリブ予選でコスタリカに敗戦した後、解任されていました。
日本代表の監督となれば、2016年以来、ドイツ、アメリカに続いて3か国目の代表監督就任となります。
クリンスマン氏の特徴として、かなり選手の好き、きらいがはっきりした監督だということがうかがえます。
また、前任の監督の色のついた選手も嫌う傾向にあり、毎回就任ごとに「大体な改革」を断行しているのはそのせいもあるでしょう。
例えば日本代表では、本田色の強い選手、いわゆる「僕たちのサッカー」をしてきた選手は外される可能性が高いですね。
香川選手、長友選手あたりは外されるかもしれません。また、アディダスジャパンやキリンなどが選手選考に口出しするような謁見行為があれば、日本サッカー協会ともめるかもしれません。
スポンサーが選手選考に影響を与えるような今の日本サッカーは、明らかにパワーバランスが崩れてしまっています。
クリンスマン前アメリカ監督がアメリカ代表を解任された時のフォックス・テレビの動画がありましたので、載せておきます。
ワールドカップブラジル大会でアメリカ代表を16強に導いた名将が、どれだけアメリカのサッカーファンから愛されていたかがわかる動画です。
カリフォルニア在住のクリンスマン氏は英語も堪能。あまりうまくないフランス語でコミュニケーション不足を理由に解任された前日本代表監督のハリルホジッチ氏の例がありますから、英語でコミュニケーションがとれる監督は日本人プレイヤーとしてもフランス語よりはやりやすいはずです。
クリンスマン氏の息子ジョナサンもアメリカ代表のサッカー選手
クリンスマン氏の息子のジョナサン・クリンスマン選手はアンダー20アメリカ代表の正ゴールキーパーです。
出生地はドイツ・ミュンヘンなのですが、母親のデビーさんがアメリカ国籍のため、アメリカとドイツの二重国籍となっており、彼はアメリカ代表を選んでいます。
所属するクラブは2018年現在ドイツ一部ヘルタ・ベルリンで、レギュラー獲得までは至っていませんが、将来アメリカ代表の正ゴールキーパーの有力候補です。
父のクリンスマン氏もドイツ代表監督時代もカリフォルニアからドイツに通っていたように、どうもクリンスマン一家はアメリカを活動のベースにしているようですね。
アメリカにはドイツとの二重国籍の人間は沢山いますから(ドイツは二重国籍禁止ではありません)、特別珍しくもないでしょう。
コメントを残す